NEW慢性的な疲労感と吐き気、食欲不振を伴う胃の不調
症状
幼少期からの慢性的な疲労感と、4年前(職場の移動後)から続く胃の不調(機能性ディスペプシア)を主訴に来院。
10時間以上の過眠傾向があり、起床困難な状態が続いていた。胃の症状としては食欲不振と、摂食時の嘔気が特徴的であった。
めまい、ほてり、動悸などの自律神経症状も併発しており、体調不良により2ヶ月の休職を余儀なくされていた。
複数の医療機関を受診するも異常なし、機能性ディスペプシアの疑いありと診断されていた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年1月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の所見では、全身の緊張が顕著で、特に頚肩部および胃周辺の上腹部に著明な緊張がみられた。
施術は呼吸の調整を目的として背部の緊張緩和と、上腹部を緩めるツボを中心に行った。
初回施術後、胃部の不快感が軽減し食欲の改善がみられ、全身の軽快感が得られた。その後も同様の施術を継続し、8回程度の施術で胃の不調はほぼ改善。
仕事の繁忙期や気候、季節の変化によって症状の再燃がみられたが、施術の間隔を調整することで対応した。
使用したツボ
まとめ
機能性ディスペプシアの疑いを伴う慢性的な疲労感と胃の不調に対して、背部と腹部の緊張緩和を目的とした鍼施術が有効であった。
特に呼吸の調整と上腹部の緊張緩和に焦点を当てた施術により、自律神経症状の改善がみられた。
仕事のストレスや気候の変動による症状の再燃も見られたが、施術間隔の調整により良好にコントロールできている。
今後は予防的な施術と、ストレス管理の自己管理能力の向上が重要である。
担当スタッフ