五十肩(四十肩)・肩痛の症例
症例1
患者
女性 40代
来院
2016年9月
症状と来院理由
4~5年前に四十肩になり整形外科を受診。薬とシップを処方されただけのため途中で通院をやめてしまった。そのまま放置したため肩の可動域が非常に悪くなり無理すると痛みがでてしまう。ただ日常生活には支障がなかったため治療はしていなかった。
最近、フルートを習い始めたが演奏する姿勢をとると肩に痛みが出て姿勢を保つ事ができない。肩の痛みでやりたいことをあきらめるのは嫌だと思い治療を再開。近所の整骨院に通ったが改善が見られないため、鍼治療ならと思い当院を受診。
治療内容と経過
動きを確認すると横から手を上げる動作で痛みが強くなる。また、肩を外転させて手のひらを下に向けたり、肘を曲げてボールを投げるような動作をすると痛みが出る。肩の動きには脊柱が関係しているため調べてみると反応が見られた。脊柱の調整を行う。全体的に動きがスムーズになる。
横の動きがまだ気になるのでお尻と足首に刺鍼。さらに動きがよくなり痛みもほとんどなくなった。2回目以降週一回のペースで同様の治療に活法を2手加えて治療を行う。5回目の治療で痛みは消失、フルートの姿勢を保つ事ができるようになったとのことで終了とした。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
C5(1) 地天 T2(1) T5(1)
考察
長年放置していた症状のため時間がかかるかも…と思っていたが、スムーズに改善へと導くことができた。肩に痛みがあると痛みにばかり目がいってしまい根本的な原因を見つけることができない。そのためなかなか改善されず、治療をあきらめてしまい症状が慢性化していることが多い。
今回は、動きに注目しできない動き、苦手な動きを改善することにより根本的な原因にアプローチする事ができた。動きのバランスを整えることが重要だと改めて認識した。