腰痛の症例
症例1
患者
女性 50代
来院
2017年6月
症状と来院理由
朝起きると腰の痛みでベッドから起き上がることできない。特に原因は思いつかないがぎっくり腰の様な症状が出た。仕事に行かなくてはいけなかったので何とか起き上がりコルセットを巻いて通勤。
仕事中も痛みがあり、中腰や車の運転中に後ろを振り返る事ができず、動き出しや動作を替えるときに痛みが強くなる。昼頃には動いたせいか朝よりは少し楽かな?と思ったが、翌日の朝のことを考えると不安になり来院。
治療内容と経過
来院時は朝の痛みに比べると落ち着いていたが、中腰の姿勢と前屈から身体を戻す時、身体を捻る時に痛みが出る。痛いところ申し訳なかったが一度ベッドに寝てもらい起き上がってもらうと痛みで起き上がるのがつらいとの事。
仙腸関節、仙骨のねじれに問題があると考え、これらと関係の深い脊柱を整えるため手と足のツボに鍼をした。今まであった痛みはほとんどなくなったが、新たに身体を横に倒すと痛みを感じるようになったため腰椎と関係するツボに鍼をしたところかなり動きがスムーズになった。
2回目の来院時は同様の施術を行い、3回目の施術で痛みは消失。
現在、再発防止と定期的なケアのため2週間に一度通院中。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
後谿R、玖路R、光明R、玉陽R
考察
施術の終了後、何か足に負担のかかることはなかったか確認すると、痛くなる2,3日前に職場でバスケットボールのようなことをしたのを思い出した。足の筋肉痛はひどかったが腰は問題がなかったので忘れていたらしい。
この時の足の疲労が慢性的にあった腰痛に影響しぎっくり腰のような症状が出たと推測される。慢性的な腰痛を放置せずしっかりメンテナンスをすることが大切である。