原因は「逆流性食道炎」と言われた、のどの違和感
症状
1年半前くらいから疲れてくると、のどと胃部に不快感を感じるため、内科、耳鼻科、心療内科などを受診。病院では胃が悪く、軽い逆流性食道炎が原因でのどに不快感が出ていると診断され薬を処方された。
しかし、薬を飲んでも一向に改善せず、最近ではのどや胃部の不快感が出てくると不安感や倦怠感、頭痛、腹痛などの自律神経の症状も感じるようになってきた。
このままでは仕事にも行けなくなり生活に支障をきたすと不安になり、他にできることはないかとインターネットで検索。鍼治療でのどの不快感や自律神経の症状を改善できることを知り来院した。
来院者
男性30代
期間
2022年12月~2023年3月
頻度
週2~3回
通院回数
11回~15回
施術と経過
1診目:のどと胃部を確認すると緊張が強い。まずはこれらの緊張緩和を目的として足のツボに鍼をした。のど、胃部ともに緩みを感じたため様子を見た。
2診目:胃部の不快感はほとんど感じないが、のどの違和感が残っている。のどから鼻周辺を確認すると鼻に熱がこもっている。熱を下げる目的で手・足のツボを追加した。
3診目:のどの違和感が少なくなっていることで、気持ちも体も楽に感じ自律神経の症状も落ち着いてきている。ただ、仕事が忙しいとまた症状が悪化しそうで怖いとのこと。今の施術で効果が出ているので様子を見ながら継続する。
7診目:のど・胃部ともに不快感がなく、全体的にも楽になっている。週1回の施術から月に1~2回の施術に変更し、再発しないようからだを整えていくことを提案。
11診目:再発もなく調子がいいとのことで施術を終了した。
使用したツボ
曲泉L 築賓L 開魄L 四芯L 衝陽R
まとめ
病院では逆流性食道炎がのどの不快感の原因と診断されたが、薬を飲んでも改善しない場合にはのど周辺の緊張や頭部の熱を確認することが重要となる。
これらの所見があると症状が長引く原因になりなかなか改善しない。
鍼治療ではこれらをピンポイントで緩和することができるため、非常に有効な治療法となる。長引くのどの違和感でお悩みの方には鍼治療を試してほしい。